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製品紹介products

高品質バックロードホーン 専業ブランド “こーとな”

 

 バックロードホーン・スピーカー“響華”は、卓越したモノづくりの複合技術、材料技術と音響などの理論設計技術により、「自然の音」を「自然のままに再生」する原音再生を可能にするとともに、和室・洋室両方に溶け込む「雅な」デザインとすることにより、視覚・聴覚両方に響くような癒し空間を提供します。

 

  スピーカー(スピーカーシステム)の理想の姿は「自然の音」を「自然のままに再生」する原音再生です。それとともに住空間では調度品としても重要です。本プロジェクトでは、音再生能力とデザインの両方を重要な開発目標に入れて、理論、材料、およびモノづくりの複合技術を駆使して、新スピーカーを開発しました。スピーカーは、これまでの木材を基本材料とした量産の制限をなくして、最高の性能を実現するために、今回開発した鋳込み成型技術を採用するとともに日本伝統の漆塗りも含め、ひとつずつ真心を込めて手作りされます。

・理論: 音響理論、弾性理論、流体解析

・材料技術: セラミック材料、有機材料

・モノづくり技術: 鋳込み成形技術、成形型加工技術、漆塗装

響華について

 スピーカー・ブランド名である“こーとな”とは、長い歴史や洗練された文化に育てられた、京都を代表する形容詞であり「奥ゆかしく、上品である」という意味を持ちます。その第一弾バックロードホーン・スピーカーを“響華”と名付けました。

 音質と癒しにこだわったデザインから創造され、視聴覚に響くような癒し空間の提供をコンセプトにした、新方式バックロードホーン・スピーカー“響華”の開発に成功しました。音質的には、臨場感にあふれ、澄んだ音を再生したいという思いから、音の立上り・立下りが早く、質感に優れた低音の再生音を実現いたしました。

 更に、音質向上と雅な美しさに仕上げるため、塗装には日本伝統の漆塗りを、外装及び音道内面全てに採用し、見事に和モダンを実現する事が出来ました。このようにして生まれた新開発スピーカーは、多くの人々の心に響く音色を願い“響華”と命名いたしました。

 

 

“響華”の技術説明

 スピーカーの理想形は点音源であり、自然な音の広がりを実現します。そのため、可聴域の音を一つのスピーカーで再生する小型フルレンジ・スピーカーを採用します。ネットワークを必要としないため、澄んだ音が得られ、立上り・立下りが早い、位相特性が平坦であるなどの多くの特長をもちます。しかし、低音域の再生が難しく再生音は迫力の無いものとなってしまいます。

 小型フルレンジ・スピーカーの多くの特長を維持したまま、低音域をも再生できるスピーカーとして、バックロードホーン・スピーカーがあります。バックロードホーン・スピーカーは、スピーカーから直接出る音(主に中・高音領域)と、スピーカーの後ろから出る音(主に低・中音領域)を音道(バックロードホーン)で効率よく導き、直接音と足し合わせて、高効率に低音から高音までの広帯域再生を可能にします。

 しかし、構造が複雑なため製造が難しく市販されているものは数少なく、また市販されているものは木材を使用しているため製造上の制約があり、バックロード・ホーン独特の癖のある再生音であることが多い。例えば、「低音は出るが切れが悪い」、「高音と低音の時間差がある」、「音楽を選ぶ」などというリスナーの声を聞きます。“響華”はこれらの問題を様々な技術により克服し、「自然の音」を「自然のままに再生」するという原音再生を可能にした新方式バックロードホーン・スピーカーです。

 

①「音道 (バックロードホーン)」

 従来のバックロードホーン・スピーカーは工ンクロージャー(スピーカーボックス)を主に木材(板材)で作っていたため、どうしても滑らかな音道のバックロードホーンを作ることができず、音道のいたる所に角や平行面ができてしまいました。そのため、音道内では、音が逆に伝播したり、角の部分では音の伝達が遅れる、平行面では共鳴現象が起きるという様々な弊害が生じていました。バックロード・ホーン独特の癖のある再生音はこれが原因です。“響華“では、共鳴・遅延を極力抑え、低・中音領域のみを効率よく伝播させる新方式の「音道構造」と、滑らかな「音道製造技術」を開発することにより、「原音再生」「高速音伝播」「低音域増強」を実現しました。

②「エンクロージャー」

 原音再生にとって理想的な音源は点音源です。点音源とは再生する音の波長より小さな音源の事です。例えば、5kHzの音の波長は7cm程度になります。したがって、スピーカーは小さく、スピーカーを取付けるエンクロージャーは小さい方が好ましい。しかし、低音再生のためにはスピーカーは大きく、工ンクロージャーも大きい方が好ましい。大きいスピーカーは立上りが遅く、大きいエンクロージャーは音の回折や反射があり、スピーカーから直接出る音と足し合わされると音が重く濁ったように感じます。“響華”では、8cm(実効直径6cm)の小型スピーカーを採用するとともに、スピーカー取付部設計と、スピーカーから出る音の回折と反射を極力抑えた独特の流線形形状の工ンクロージャーを開発することにより広再生帯域で点音源を実現し、「原音再生(澄んだ再生音)」を可能にしました。

③「エンクロージャー材料」

 エンクロージャーにはスピーカーからの振動が伝わり、不要な振動をします。この振動は音となってスピーカーから出る音に足し合わされるので、音を濁す大きな原因になります。この問題をなくすためには、エンクロージャーを重く(高質量)、硬く(高剛性)してスピーカーからの振動を伝えにくいようにし、伝わってきた音は減衰(高減衰)させることが重要です。これを実現するにはエンクロージャーの構造設計のみでは限界があります。“響華“では、SC-Rという木よりも重い新規材料を開発することにより、構造設計と共に「高剛性、高質量、高減衰」を可能にしました。

④「塗装」

 バックロードホーン・スピーカーでは音道、表面における音の伝播、共鳴、回折、振動、反射などの制御が大切です。漆はこれらの要因の制御には最適です。音道に漆を塗れば音が滑らかに伝播し、共鳴や振動を防ぐことができます。工ンクロージャー表面に塗れば、振動、回折、反射などを防ぐことができます。また、漆は紫外線以外には弱点を持たず、長期間にわたって輝きを持続することができます。更に、漆塗り仕上げのスピー力―“響華”は、高音質再生だけでなく、調度品としても最高級な輝きを持ち、洋室、和室を問わず「こーとな」住環境を演出します。

⑤「高効率駆動スピーカー」

 スピーカーユニットは高効率駆動のフルレンジ・スピーカーを採用しています。フルレンジ・スピーカーの採用により、一切のネットワークを排除することができ、電気的にレベル差ができる、位相の変化が生じるなどの、原音再生にとって障害となる要素を排除することができます。例えば、ネットワークのクロスオーバー周波数は人間の声の帯域内に設定されることが多く、歌声の再生音を濁す原因となります。“響華“では、高効率駆動フルレンジ・スピーカーを採用しネットワークを排除することで、小さな出力のアンプで駆動した時でも広帯域で「澄んだ音」の再生を可能にしました。

 

“響華”の特徴

 “こーとな” デザインと「自然の音」を「自然のままに再生」する臨場感あふれた「原音再生」です。つまり、これまでのバックロードホーン・スピーカーのようにジャンルを選ぶというようなことななく、全てのジャンルの音楽、音を心地よく再生できます。

 ①澄んだ音

 ②スピード感のある立上り

 ③高品質な低音

なまめかしい人間の声、太鼓・オーケストラ等のダイナミックな音楽、ピアノ・ヴァイオリンなどの優雅な音楽、スイング感あふれるジャズ、ソロ楽器のテクニック、パイプオルガンの圧倒的音圧など、様々なジャンルをお楽しみいただけます。

日常生活における、住宅の居間やリビング・和室において楽しんで頂けます。

 

商 品 仕 様

形式:バックロードホーン型

使用スピーカー:8cmコーン型

インピーダンス:8Ω

許容入力:Music Power 7W

出力音圧レベル:90dB/W (1m)

外形:幅22cm ×高さ37cm×奥行35cm

質量:14kg

許容動作温度:0℃~40℃

許容相対湿度:20%~80%RH (結露なきこと)

  注:この仕様は、性能向上のために変更することがあります。

 

■ 音楽を愛するリスナーの皆様へ

 いろいろ述べてきましたが、音は聞いてみないと本当の感動を得ることはできません。本プロジェクトを行う当社は、音楽を愛するリスナーの皆様にスピーカー”響華”の音を体験して頂くための「視聴室」を準備しております。視聴をご希望される方は是非ご連絡ください。

   【お問い合わせ先】 下記アドレスまで

   e-mail アドレス:ko-tona@kanayamajapan.com